No 26. 企業体質

 三菱グループの問題児、三菱自動車は三菱重工業から独立した会社だ。三菱重工業は言わずと知れた我国の軍事産業を担ってきたばかりか、数々の国策のプロジェクトに深く関わっている。三菱自動車が不振に陥り、ダイムラー・クライスラーの傘下に入り、グループ会社が安堵したのも束の間支援打ち切りになりいよいよ正念場になって来た。

 グループ中核の東京三菱銀行、三菱商事、三菱重工業が中心になり支援策を打ち出しているが、支援金が再建できる金額には程遠く、中途半端ではこの先倒産は目に見えている。
 
 マツダはフォードの傘下に入り最近は、昇り調子になってきているし、いすずはGMの傘下になり堅調に業績をのばしている。今話題の日産、ゴーンは再建をほぼ果たして後継者にバトンタッチをしょうとしている。日産の場合はゴーンが乗り込んで来た時は保有資産がかなりあり、資産売却と大胆なリストラを断行した為、車を売る前に多少なりとも余裕が出来、再建に着手出来た幸運な面は否めない。が三菱自動車はダイムラー・クライスラーが再建に取り組んだ時点で、殆ど会社の資産は無かった。
 
 三菱グループはコンプライアンスを会社理念に標榜しているが名ばかりで財閥系と言う企業体質が、随所に驕りとなって出ているし一連の不祥事が物語っている。他の自動車会社が手堅いビジネスをしているのに、何故三菱自動車だけ取り残されているのか再建前に反省しなければならない。この先、産業再建機構に依存するような事になれば、すっかり国の丸抱えだ。そうなれば、三菱グループの面目丸潰れではないか。