
ソフトバンクがボーダーフォンの買収に乗り出した。念願の携帯電話参入も総務省から昨年末に認可を受けたばかりなのに今、何故と首を傾げてしまう。巷では買収費用が1兆円とも2兆円とも言われているがファジーな事この上もない。
ソフトバンクはADSL事業をヤフーBBでモデムを無料配布し投資資金を回収する前に光ファイバーに移行した為に収益は思った程上げてないしようやくADSLが黒字になったところであるが、どんどん光りファイバーに移行している現状を見るとADSLの顧客を繋ぎ止めるのはむずかしい。
携帯電話はドコモ、ウイルコム、ボーダーフォンの3社がシェアーを奪い合っているが今年になってからボーダーフォンが落ち込んできているのでボーダーフォンとしては今が売り時と考えられる。
もともとソフトバンクは赤字体質で昨年NTTグループは売り上げ10兆8千億円で純損益7.100億円、KDDIは売り上げ2兆9千億円で純損益2.000億円、ボーダーフォンは売り上げ1兆4.700億円で純損益1.600億円、ソフトバンクは売り上げ8.370億円で純損益598億円の赤字である。
携帯電話事業は既に成熟していて最近はベンチャー企業が新しい通信インフラを開発し今秋から事業化する予定であるので従来の携帯電話サービスでは顧客が付加価値の高いサービスに乗り換えるので競争は激化する。
10月1日からベンチャー企業のアイビーモバイル(株)がデーター通信専業として従来の方式と違うTD-CDMAという大量高速通信が可能な方式で参入する予定でいつまでも遅いデーター通信のウイルコムは大打撃を受ける。
ソフトバンクはボーダーフォンの買収資金も日本ボーダーフォンの資産を担保に資金を借り入れるレバレッジド・バイアウトを活用しても激化する携帯電話事業やソフトバンクの財務内容から厳しい経営を余儀なくされる。
米国の格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズが早速この事態を見てソフトバンクの格付けを下方修正する動きがあり唯でさえ株価が下がっているのに、株価が頼りのソフトバンクがライブドアーの二の舞にならないか懸念される。
3月17日、ソフトバンクは1兆7.500円でボーダーフォンの日本法人株式97.7%を取得する契約を締結した。2ヶ月以内に買収を完了する。今秋から他社からの電話番号乗り換えが可能になり、3社の競争は激化する。当然ソフトバンクは価格破壊を仕掛けるが
他社も追従するから見通しは甘くない。
ソフトバンクは日本では最大規模の天文学的な買収をして勝負を挑んだが、多大な金利負担はボディブローの様に効いてくる。携帯電話ユーザーは移り気で今後は電話番号がキャリー出来るので気楽により良いサービスの会社を選ぶ。