No. 14. 領土問題
現在、我国にはロシアとの北方領土とアジア諸国との尖閣諸島の領土が解決していない。戦後59年も経過し、北方領土はロシアと遅々と進まない交渉を継続しているが、国民には領土に対する問題意識がまるでない。
尖閣諸島もアジア諸国のリアクションがあると我国も反論する位でなんともじれったい。ベトナム人は領土に対する思い入れは激しい。サイゴン陥落日をベトナム政府は戦勝日と位置付け毎年盛大に全国で祝う。確かに米軍は命からがらベトナムから逃げた、いや撤退した。未だにベトナム人は北の人間は南の人間を馬鹿にする風潮があるし、南の人間は敗戦国でもあるので家屋敷は、北の軍や要人に召し上げられ恨みつらみは相当のものがある。
筆者はドイモイ後3年程ベトナムに滞在した。ホーチミンで暮らしていて驚いたのはベトナム人ははっきり北、南を区別している事だ。しかしベトナムも南沙諸島の領土問題で周辺諸国とトラブルになったがベトナム政府は海軍を出動させた。この時は北、南も領土に対する気概は一致したようだ。
又、サッカー(ベトナムではフットボールと言う)の國際試合がホーチミンのスタジアムでありベトナムが勝利したとたん市内は歓喜の余り、バイクが走り回り暴動寸前の様相だった。なんとなく米軍が勝てなかったのも解かる気がした。又、イラクもベトナムの様なゲリラ戦になってきたので米軍の近代兵器だけの戦法では打撃も大きい。
領土ではないが我国には米軍基地が全国で135ヶ所も存在する。日米安保条約に基づき戦後59年もの長い間駐留しているが、建前は有事の時我国を守る事になっているが、朝鮮戦争、ベトナム戦争、2回のイラク戦争等、我国を最重要基地に位置付け出撃している。これは米国の国策である。
最近はペンタゴンの中枢を我国に移転する様な計画もある。戦後の日本は世界に向かって平和宣言をし認知されているし、もし有事の時は米軍だけでなく国連軍も駆けつけてくれる筈だ。我国は戦後米国の援助で復興し、現在は何十年に渡り米国国債600兆円近くを購入し、米国を支えている対等の関係にも拘わらず未だに広大な基地を提供しているのは異常事態だ。同じ敗戦国のドイツとイタリアは米国のいいなりにはなっていない。多くの国会議員がいて一人も米国にものを言わないのは摩訶不思議である。ロシアも北方領土の返還を渋っているのも案外米国を反面教師にしているのか。