No 29. ホームレスに愛の手を

 日本各地にはホームレスの人々が辛うじて人間の尊厳を維持して生活している。大阪城の側に巨大な自家製テント村がある。東京でもあちらこちらにテント、簡易ハウス等で生活を強いられている。

 ここに到るまでの経緯は個々により様々だが、社会に順応しなくなっているのは確かだろう。日本には数多くのボランティア団体が存在するが、NGOが競って外国、特に危険が伴う国に行って、ボランティア活動をしているが日本国内には気の毒な人々がいるのに何故かボランティア活動に無関心だ。
 
後進国と位置されているアジア諸国ではテント等で生活している人を先ず見かけない。その国々の警察がとても厳しい目を光らせているからだ。
 
 外国人が来日して奇異に感じる事が幾つかあるという。一つはビルから洗濯物が干してあるのを見て驚く、日本の通訳氏いわく、日本は太陽の日差しで乾すという習慣があると説明すると2度びっくり、美観は気にしない国民性なのか、通訳氏は返答に窮してしまう。それから外人は公園等の散策を楽しむ、が目にした光景は異様に思った。通訳氏にあれはなんですか、通訳氏が言う。あのテントはホームレスの人が生活しているのです。以後滞在中その外国人一行は2度と公園にはいかなかったらしい。

 現実は世界第二の経済大国の実態なのだ。行政はホームレスの人々にさほど予算を使わなくても、廃校になった学校が都会には無数にある。管理をきちんとすれば廃校といえど立派な建物だから、そこに住んでもらい自立の道を手助けできるのではないだろうか。